接客販売に情熱があってもたぶんつらい

もしあなたが生活のためだけにスーパーマーケットで
働こうとしているのなら、待ったをかけさせて下さい。

 

特に、地元密着型と呼ばれるスーパーマーケット
やめておいたほうが良いです。地雷です。

 

地元密着型スーパーマーケットと聞くと
大層な肩書ですが、ようはアレです。
県内だけに展開しているような
規模の小さいチェーンです。

 

以下、地元スーパーと呼称します。

 

 

大学を出てしばらく定職に就かなかった僕は、
卒業したその年の秋に
地元スーパーに就くことになりました。

 

別に小売業界に憧れていたとかじゃないんですよ。

 

 

当時から僕自身は組織に雇われて働くことに
忌避感を抱いていましたからね。

 

この国の会社って

  • 休日出勤、長時間残業
  • 有休はろくに消化できない

が当たり前だって、もっぱらの噂でしたし。

 

実際、学生時代のアルバイト先のレストランでは
正社員として働いている人同士で
「もう2日も寝てない」だとか
「お前何正月時期に休もうとしてんだよ」だとか
背筋も凍る会話が繰り広げられてました。

 

思いました。
サービス業にだけは絶対就くまい、と。

 

では何故そんな僕が輪をかけて
労働環境に難があるとされる小売業界に身を投じたのか?

 

 

 

まぁ…情けない話ですがぶっちゃけ親の目です。

 

 

 

当時からネットビジネスで独立したいと思っていたのですが、
成果を出せない僕は両親のことを説得しきれず…

 

で、僕の父は労働団体にいて
いろんな企業とつながりがあったんで、
丁度人手が足りなかった地元スーパーに…
というわけです。

 

父は元々スーパーマーケットで働いていたので
息子である僕にも向いているだろうと
そういう考えだったのかもしれません。

 

 

まぁ、残念ながら僕は

  • お客さんの前に出て物を売る
  • 店のレイアウトを考える
  • 季節やトレンド云々を考えて新商品を作る

みたいなことに最後まで興味を持てなかったんですけどね。

 

だから小売業界をしっかり志している人が見たら
ゲンナリすることばかりしか書けません。

 

なのでどんなデメリットがあっても
地元スーパーで働きたいと思っている人は今すぐブラウザバック。

 

 

それでは書いていきたいと思います。

 

 

 

まず、休日

 

盆年末年始はまず好きなように休みを取れません。
この期間は1日だけ休むことを許されていました。

 

一般的な小売業、それもスーパーマーケットは
平均して年休110日前後と休日が少なめです。
115日もあれば上出来というのが相場でしょう。

 

勿論、全国規模のチェーンにもなれば話は別ですが、
僕のいた地元スーパーはそうではありませんでした。

 

年休104日。
丁度年間の土日を合わせた日数と同じです。
月平均8.3日くらい。

 

どうでしょうか?普通の日数だと思いますか?
ちなみに僕が試しに3連休を取ってみた所、
8日連続で出勤する羽目になりました。

 

「有休使えば良かったじゃないか」って?
いやいや。

 

いくつか企業を経験して出した結論ですが、
有休を無理なく使える企業というのは、
そもそも年休だけで120日以上あったりして
元々余裕があるところなんですよ。

 

実際僕がまともに使えたのは、
インフルエンザでダウンした時と
退職する時だけでした。

 

惣菜部にいた頃、一人が身内のご不幸で
長期休暇を取っていた時期があったんですが、
その穴埋めをするために
残りのパートのおばちゃんたちと僕、
休みの日が1日ずつ潰れましたからね。

 

店長なんて、朝8時から夜9時過ぎまで
ずっと店内にいたりして。

 

更には、自分が休みの日も
出てきて、バックヤードで作業したりして。

 

ええ、そりゃもう僕は彼の姿をみるにつけ
このままこの会社で働いた場合の自分の未来図を
思い浮かべてはゾッとしてましたよ。

 

 

最近は減ってきたと言われてますが、
ケーキやうなぎのノルマなんかも
バッチリありましたとも。

 

強制じゃないと店長は言いますが、
誰がどれだけ注文を取ってきたかってグラフが
デカデカとバックヤードに張り出されてるんです。

 

ご丁寧に目標と思しき数値には
バッチリ赤線が引いてあるんです。

 

これを無言の圧力による強制と言わずして
なんというのでしょうか?

 

 

僕が勤めていたスーパーでは
QC活動なんてものもありました。

 

簡単に言えば、売り方を企画して
その成果を発表しようという主旨の活動です。

 

正しく行われればそれは有意義な活動なのでしょうが、
結果を出さなければ怒られるので
その大半が成果ありきのおためごかし。

 

実際はお遊戯みたいなものでした。

 

そういう実情もあり、有名企業では
この取組をやめるところも出ているそうです。

 

困ったことにここの社長は大層お気に入りだったそうで、
コンサートや劇をやるようなホールに
全店の代表を集めて、発表会をやる始末。

 

その時間で仕事をしたほうが
成果が出るのでは?

 

その分従業員に休みを与えたほうが
仕事にハリが出るのでは?

 

というか観客皆、うとうとしてるし!

 

発表会に出るたび
そんな疑問が強くなっていきました。

 

 

会社の制度がそんな感じでしたから、
店全体に余裕が無かったですね。

 

店長は朝礼でカンペ持って店訓の唱和をしようとした人に
「そんな適当な姿勢でいい店を作れるか!暗唱しろ!」
と激昂するような御仁だったし。

 

自分の思うように他人が動いてないと
怒鳴り散らすシニア雇用のお爺さんはいたし。

 

ぽっと出で正社員の僕にやたら辛辣で身勝手で
お局様な精肉のおばさんはいたし。

 

(僕は毎日暗い気分で働いてましたし)

 

もちろん他は皆いい人でしたが、
やることといったら上の3人をネタに
愚痴をこぼすぐらいでした。

 

 

ここ以降、就職を考える時は
年120日以上休みがあることを前提に
仕事を選ぶようにしたんですが、どの会社も
このスーパー以上に人間関係が豊かでした。

 

労働環境と人の性質ってやっぱり比例しちゃいますよ。

 

 

僕は結局、QC発表会の企画リーダーを任される段になって
これらのいびつさと厳しさに耐えられなくなり、
3年も経たないうちにスーパーの仕事からドロップアウトしました。

 

ここだけの話、このままここにいなければならないなら
いっそのこと死んでやる、ってくらいに病んでいました。

 

副業がある程度軌道に乗っていて
退職に踏み切れたのは不幸中の幸いでした。

 

 

こういう出来事もあって、
僕はやりたいことよりも、どういうふうに生きたいかで
仕事を選ぶべきだと信条を掲げています。

 

たとえばあなたが接客販売することが
たまらなく好きで、一日中やっていても飽きないというのであれば
それは間違いなく天職なのでしょう。

 

ただ、この当時に僕が最も思い知ったのは
組織の余裕の有る無しは、そこで働く人の
心の豊かさに直結していていること、
そしてどんなにやりたい仕事だったとしても
そこの環境のお陰で人生に影を落としかねないと
いうことでした。

 

没頭してても大丈夫、とつらい職場環境に
飛び込むのはとてもじゃないですがおすすめできません。

 

フラストレーション極まる人々の間で
同じように精神をすり減らすかと

 

余裕の有る人々と一緒に
明るい気持ちで仕事に立ち向かうかとでは

 

あなたの道筋がまるで違うものになってくるでしょう。

 

「やりたいことだから労働環境が悪くても大丈夫」
と考えていらっしゃるのであれば、
どうか今一度考え直してみることをオススメします。

 

中島拓へのメールフォームはこちら。気軽にご相談をどうぞ。

 

 

 


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