目的意識を見失った過程

あなたの一番思い出深いアルバイトは一体何でしたか?

 

僕には、レストランの皿洗いのアルバイトが一番印象に残っています。

 

 

どうしてもやりたくてやったバイトではなく、アルバイトの面接で20件近く落ちに落ち続けて大学2年生の秋頃、ようやくありついたバイトでした。

 

 

それまでにもアルバイトの経験は無くはなかったのですが、イベントの設営スタッフやクロネコヤマトの仕分けスタッフとして短期で働くばかりだったため、一年以上の長期に渡って雇われ続けたバイトはこの皿洗いが初めてでした。

 

 

やることは4〜5時間もの間狭い空間にこもり続けて皿を洗うというもの。ゴミ捨てや洗い場の掃除といった雑用もありましたが、基本的には皿洗いがメインでした。

 

 

当初は週に3日ほどとはいえ、4〜5時間もの間休憩もせずに働くルーチンが長期に渡って続くことがおぞましく感じたものですが、人間慣れるもので、いつしか雇われて働くことに対する抵抗感が僕の中で薄くなっていきました。

 

かきいれ時に働いていたのはクリスマスぐらいなもので、基本他の時期はプライベートを優先出来ていました。

 

また、客として休日に訪れればタダで定食を食べさせてもらうこともあったりと結構いい思いをしていたように思います。

 

ただ、その一方でサービス業の闇という奴に出会う機会もありました。

 

 

ある日、閉店作業中の穏やかな時間の中で僕はこんな会話を耳にしました。

 

 

A「○○さん、そんなに仕事を入れてるんですか?それだと一日3時間くらいしか眠れないんじゃないですか?」

 

B「いえいえ!全然平気ですよ!3日間寝てないんですけど、全然平気です!」

 

一見自慢げに語るBさんでしたが、僕は内心ゾッとしました。そんなシフトを入れなければ立ち行かない仕事場があるなんて、一体世の中はどうなっているんだろう、と。

 

 

将来はサービス業にだけは就くまいと心に決めた瞬間でした。

 

この2年後、僕はなし崩し的にスーパーの店員になることになるわけですが…

 

 

 

 

それにしても、何故僕は日本の労働観のいびつさを垣間見ながらも、学生時代というモラトリアムを利用して少しでも納得の行く進路を模索しなかったのでしょうか?

 

冒頭で話した通り、当時の僕はアルバイトの面接でさえ落ち続けた体験がありました。

 

 

どうして僕ばかり、バイトに落ち続けるのだろう?

 

学生ならバイトは当たり前のようにやってるものなんだろ?

 

僕だってまともな人間になりたいのに。

 

 

不採用の電話に突き放され続けるうちに、僕の心のなかではいつしか、雇われて人の輪で働くことがとても眩しいことのように思えるようになっていったのです。

 

誤解がないように言っておくと、働くことはとても立派なことだと思います。

 

ただ、僕が愚かだったのはバイトをすることそのものが叶ったことに満足してしまい、それから先に進むことを考えなかった点です。

 

 

勿論、まるっきり進路を考えなかったわけではありません。

 

当時は公務員になるつもりでしたが、初対面の人間とハキハキ話せないようでは面接重視の試験に受かるはずもありません。

 

そういうわけで本来は人見知りを直したいがために接客のアルバイトをやりたかったのですが、もうこの際なんでも良いからバイトに就きたいと思っていたのです。

 

何も考えず皿洗いのアルバイトをやるだけでは面接官相手にハキハキ話すような対人スキルは身につくはずもなく、試験勉強をするにしても「どうせ面接試験で落ちるんだよなぁ」と心の何処かで躊躇したまま学生時代を送ってしまいました。

 

その後、就職活動に身が入ることなく、転落していったことは言うまでもありません。

 

 

僕の大学生時代は、着陸地点も見つからないまま飛び続けた飛行機のようなものでした。

 

今にして思えば、若い頃に買ってでもする苦労というのはこの着陸地点を見出すためのように思います。

 

 

そんな大事な時期に目的意識を身に付けられなかったのは今でも痛手に思っています。

 

続き
就職活動からの逃避

関連ページ

はじめに〜中島拓と申します〜
管理人・中島拓の波乱万丈(?)なプロフィール。
空っぽの大学生活〜寂しい男〜
輝かしい青春など夢のまた夢
就職活動からの逃避
逃げるんだよォ〜ッ!
副業との出会い〜せどり編〜
副業との付き合いのはじまり。
僕の正社員生活〜安定の中の不安定〜
人に雇われて動くということ
副業との出会い〜サイトアフィリエイト編〜
今度こそ稼いでやる!
副業との出会い〜せどりリベンジ編〜
中島拓、ついに成功か?

TOPに戻る お問い合わせ プロフィール おすすめ記事 メルマガ